2016/08/19

岡崎京子展 @伊丹市立美術館




山の日という祝日ができてしまったがゆえ、今年はお盆休みと言えるほどのお休みがほとんどなかったのだけど、一週間越しで今日は代休を頂いた。
今日から地味に三連休です。

そうなったら、絶対に美術館である。

平日に美術館へ行けるという幸せを噛み締めつつ、忘れていたことをいろいろと思い出した岡崎京子展。

悲しみとたくましさはいつも隣り合わせだ。
それは、女子であることの強さだったり本質だったりするのかもしれない。
退屈なんてまっぴらごめん。常に刺激を求めて危うく生きるわ!という若さゆえの不安定さやパワーは、さすがにもうとっくの昔に卒業しているけども、いくつになってもキラキラと楽しめる女子の心は持っていたいと思う。

岡崎京子は、私世代のサブカルを象徴するような人。
展示されている岡崎京子年表が、誰でも知っているような大事件や大きな出来事とともに、サブカルな出来事やブームとリンクさせているところが面白かった。(「小泉今日子が刈り上げヘアーにする」みたいなことも書き込まれていたw)

不運な事故にあって以来、作家生命は絶望的だと言われているけども、いつかまた彼女の新作を目にすることができたらなと思う。
岡崎京子が描く2000年以降の女子像とは、一体どんなものなのだろう。

「リバーエッジ」「Pink」「ヘルタースケルター」は大好きな作品。
帰宅したらまた読み直そう!とか思っていたのに、本棚をみたらすべてなくなっていた。
そうだった…
何年か前に岡崎京子の作品を全部売ってしまったのだった。
今の自分には必要のないものだと、あの時確かに思ったのに。
ぼくたちは何だかすべてを忘れてしまうね。