2016/09/05

ポーの一族



少女漫画の神様、萩尾望都先生の名作。

永遠に少年少女のまま年をとらないバンパネラ、エドガー、アラン、メリーベルのおはなし。

彼らは年をとらないからひとつの場所には長く留まってはいられない。
友達も作れないし、人を愛することもできない。
そうして彼らは時を超え永遠に旅をするのだ。

なにとも深く関われずに孤独に永遠に生き続けなければいけないことは、きっととても辛くてかなしいこと。
いのちの限りがあるからこそ生きることに一生懸命になれるのだ。
その中で誰かを愛したり誰かに愛してもらったり…
人との繋がりを持てることはとても幸せなことなのかもしれないし、なにげなく流してる日常の中にももっと大切にしなきゃいけないことがたくさんあるのかもしれない。

大人になって久しぶりに読み返してみたポーの一族に、そんなことを感じたよ。